LEGASY S401 STiVersion
   スバルSTiより、レガシィB4をリアルスポーツに仕立てた「レガシィS401 STiバージョン」が400台の台数限定でリリースされた。
 B4シリーズのスポーツグレード「RSK」をベースに、プレミアムスポーツにカスタマイズ。走りに特化した上級スポーツセダンの位置付けだ。アウトバーン仕込みのポテンシャルを引き上げるべく、ニュルブルクリンクでのベストパフォーマンスを狙い、BMW、ベンツなどの欧州のプレミアムモデルと互角に渡り合える性能に仕上がっている。
 具体的には、エンジンやトランスミッションなどのパワートレーン系、サスやブレーキのシャーシ系、さらにはボディにまで手が入れられ、中身はまったく別モノ。
 エンジンは入念なバランス取りのもと手組みで搭載され(シリアルプレート付き)、専用のECU/スポーツ触媒などを介して、293ps/35kg-mのパワーを発揮。トランスミッションはインプレッサSTiにも搭載の6速MTを採用している。
 足まわりは、ビルシュタインダンパー+強化サスと専用スタビをセットし、車高は10mmダウンしているが、しなやかかつ限界性能の高い味付け。ブレーキは、17インチローターのブレンボ4ポットにステンメッシュのブレーキラインを装備。確かな効きが体感できる剛性感のあるブレーキフィールに仕上がっているという。また、フロント・クロスメンバーまわり、片側3点支持のストラットタワーバーなどのボディ補強も行なわれ、サスがシッカリ動く、剛性感のある走りが期待できる。
 エクステリアやインテリアにも、ひと目でプレミアムモデルとわかる演出がされていて、開口部を広げつつさり気ないデコレーションにとどめたフロントバンパー。リヤはSTiのサイレンサーを装着。インテリアカラーは全体をシックなブラック基調として、シートは8ウェイ電動調整付きの本革/エクセーヌコンビタイプを装備している。
 価格は、435.0万円(東京地区価格)。ボディーカラーは特別色のWRブルーマイカ、専用色となるグレーオパール、ブラックトパーズマイカの3色をラインアップしている。
 運転席のドアを開けた途端、いかにも上質な本革の匂い。本革+エクセーヌの専用パワーシートで完璧なドラポジに合わせてイグニッションキーを捻ると、オリジナルのレガシィRSKとはエンジンの回り方が違うことに気付く。ボクサーエンジン特有の、頼もしさを感じる鼓動ではあるものの、明らかにバランスのいい滑らかな回転フィールなのだ。
 インプレッサWRX譲りの6速MTは、ショートストロークで気持ちのいいシフトフィーリングを実現。STiが“魂”を入れたチューンドエンジンは、全域でトルクアップを感じるとともにに、ツインターボ特有の加速の段付き感がかなり改善されており、かつレッドゾーンまで回したときのゾクゾクするような速さを可能にした。
 足回りは“柔”と“剛”を兼ね備えており、RSKよりもフラットな姿勢でワインディングを走り回れる。基本的には弱アンダーの理想的なステアリング特性だが、腕達者ならドリフトも自由自在の魔法のセッティング。シャーシの強化も効果的てきめんだ。巨大なブレーキキャリパーを備える“ブレンボ”の制動力も強烈。唯一気になったのがABSのセッティングで、路面μが低めの荒れた路面では、予想より早めにABSが作動してしまう場面もみられた。限られたシーンでの話ではあるが一応報告しておこう。
 さて、あとは435万円という価格設定が妥当か否かだが、S401のステアリングを握った人なら、間違いなくこういうハズだ。「内容と走りを考えたら絶対に安いよ!」と。もっとも限定台数はわずか400台ということだから、迷ってる暇はあまりないかもしれないけれど。
(文 carmodeバナ重)
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