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スバルから新型の軽自動車「R2」がデビュー。とはいえ初出は東京モーターショーだったので、登場したときのインパクトはそれほどでもなかった。ところがジックリ観察すると、「R2が軽を変えるかも……」と思わずにはいられなくなってしまった。
R2最大のトピックはデザインにある。発表会の冒頭で、「最近、背の高い箱型の軽自動車が多いですが」と、いきなりのジャブを放ったスバルの竹中社長。まさにそのとおりである。軽自動車規格という枠のなかで、どれだけ居住スペースを稼ぐか、というのを追求すると、おのずと背が高く、四角いクルマになる。広さへのこだわりはもちろん大事だが、そんな横ならびの軽カークラスに一石を投じるのが、このR2だ。前から見ても横から見ても台形という、張りのある面で構成されたフォルムは、じつにスポーティかつ安定感がある。そして、なによりカワイイ。メインターゲットである女性ユーザーの心をガッチリつかむことだろう。フロントには新型レガシィから続く、飛行機の翼をモチーフにしたグリルを配し、力強さをアピール。それでも小振りなヘッドライトに見つめられると、やっぱり可愛く見えてしまう。ドアミラーの形やドアハンドルなど、細部も凝ったデザインで見ていて飽きない。
「そんなことは百も承知」と、アンドレアス・ザパティナス氏率いるデザインチームの方にいわれてしまうかも知れないが、やはり室内にしわ寄せが感じられてしまう。フロントシートは適度な包まれ感のある空間を確保しているものの、リヤシートは身長173cmの筆者にとってチョット狭い。レッグスペース、ヘッドクリアランスともコブシ一個分の余裕もないのだ。ラゲッジルームも上に行くに従って狭くなるので、旅行用トランクのような荷物はキビシそう。だが、そんなネガはどうってことないと思わせるほどの説得力がR2にはあると思う。それがデザインの優秀さであり、ザパティナス・マジックといわれるトコロか。
R2のラインアップはi、R、Sの3タイプ。それぞれ4WDが選べる。最上級のSはスーパーチャージャー付きDOHCエンジンにCVT。iがSOHCエンジンにCVTと5MT。そして最量販グレードのRは、新開発のDOHCエンジンにCVTと5MTが組み合わされる。このRグレードのエンジンは電子制御スロットルや、可変バルブタイミング機構などを採用することで、2WD+CVT車で24km/lの低燃費と、40[54]kW[PS]、63[6.4]/N・m[kg・m]というハイパフォーマンスを両立している。また、NAエンジン搭載車は全車「超-低排出ガス」に適合。
R2は衝突安全性も高いレベルを誇る。現実の事故に多いクルマ対クルマのオフセット衝突において、効率よく衝撃吸収する新型プラットフォームを採用。発表会場ではレガシィvs R2の衝突実験の模様が紹介され、R2の強固なキャビンを実証していた。
今回R2を見て、軽自動車の価値というものを改めて見直してみた。品質や広さを競うのは当然のことであるが、カタチにこだわった軽がもっと増えてもいいと思う。そしてR2の登場は、そうなると予感させてくれた。
価格は86.0万円(i 2WD 5MT)〜140.0万円(S 4WD CVT)。12月8日より全国のスバル特約店から発売。また、福祉車両のR2ウイングシートも12月8日より発売。 
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