NEW COMER '03年9月30日発表
SUBARU OUTBACK
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 アウトバックの前身は今から8年前の'95年にデビューした「グラン ドワゴン」。2代目BG型レガシィをベースとし、2.5リッターのボクサー 4気筒エンジンを搭載していた。堂々としたネーミングに「ずいぶん と大きく出たじゃん、スバル!」とびっくりしたものだけれども、実 際乗ってみると「なるほどね〜」と感心させられることが多かったこ とを思い出す。
 グランドワゴン→ランカスター→アウトバック(今回のモデル) と、まるで出世魚のように呼び名がころころ変わっているものの、 パッケージングや基本骨格となるコンセプトには変化なし。もともと アウトバックという車名は輸出モデルのネーミングとして使われてい たもの。それを今回から共通してひとつにしたというわけだ。  さて、このアウトバック。魅力は大別すると3つあると思う。ひと つがステーションワゴンの使い勝手。つぎに、オンロードでの俊敏な 走り。そして最後が本格的なオフロードでの優れた走破性だ。
 「ステーションワゴン=使いやすい」というのは不変の法則。ラゲッ ジルームにドーンと荷物を放り込めるし、全高にしたって基準となる 1550mmに収まっているモデルが多いからタワーパーキングも躊躇なく 停めることができる。余談ながら、アウトバックと新型オデッセイの 全高はほぼ同じ。図体の大きさが魅力のひとつだったミニバンだけれ ども、時代とともにパッケージングまで大きく変化。使い勝手はクル マ選びの大きなポイントなのだと再認識した次第。
 走りに徹底したこだわりがあるのもレガシィの伝統。一世を風靡し た俊足モデルGT-Bは確固たる地位を築いただけでなく、後のステー ションワゴンに大きな影響を及ぼした。「走ってナンボ」的発想は、 当然ながらアウトバックにも着実に受け継がれている。今回から17イ ンチへと大径化された足まわりはワイディングに舞台を移したとして も、そう簡単には音を上げない。絶対的なグリップ力に欠けてしまう マッド&スノータイヤを履いているので、ターボモデルのGTや追加設 定された3.0Rのオケツに張り付いてコーナリングをクリヤするわけに はいかないけれど、ちょっとしたコーナーでヨロヨロしちゃうなんて こととは無縁。
 じつはこのオンロード性能。個人的には「アウトバックになって劇的進化!」したところだと思っている。先代ランカスターがデビューした当初、オトナ4人乗車でFISCOを劇走するという、なんともミスマッチな体験をさせてもらったのだが、正直言って(腕が未熟なのも手伝って)心のゆとりはエンプティ……。手に汗握るほどじゃないにせよ、もうちょっと安定性が高ければいいのになぁ……、とコメントしたことを覚えています。
 それがどうしたものか、アウトバックはゆとりどころか、迫りくるコーナーにも鼻歌まじり。コーナリングって、とかく限界性能に話題が集中しがちだけれど、日常的な走りで乗り心地を判断するのに重要なのは、サスペン ションの仕事率が50%、がんばっても70%あたりまでの領域が大事に なってくる。ポテンシャルがいくら高くたって、いわゆる限界走りな んて、オーナーになって何度経験するかってくらいでしょうからね。
 今でもマニアの間では根強い人気を誇る「クロカン4WD」。オフ ロードだろうがケモノ道だろうが、ステージを選ばない走破性に心動 かされてしまうこともある。それだけに、流行にハヤッた4WDブーム が忘れ去られてしまった頃誕生したグランドワゴンに、ちょっぴりワ クワクした人も多いだろう。その想いはアウトバックになっても裏切 られなかった。本格的なオフロードコースでの走りはまさに衝撃的。 よじ登るものキツイ最大斜度40度にもなる急斜面だろうが、スニー カーで走ったら絶対に捻挫しちゃいそうな大きなクボミですら、何事 もないようにス〜と走り抜けてしまうアウトバック。イジワルして急 斜面の途中でストップして再発進してみたのだけれども、フロントタ イヤが空転した次の瞬間には後ろからドンと押し出されるようにスル スル発進。滑ったときだけリヤタイヤにも駆動が伝わる、いわゆるス タンバイ方式の4WDじゃ成し得ない芸当なのです。
 めったにお目にかかることのないようなシチュエーションなのは重々承知ながらも、多岐にわたるポテンシャルの高さは大いに魅力。オンロードでのコーナリング性能と同じように、心のゆとりが生まれることによる絶大な安 心感は、購入を決める大きなポイントになると思う。
 最後にひとこと。今回試乗した2.5リッター、抜群に燃費がよかった。渋 滞を含む約120kmの一般道で12.2km/リッター。高速道路を流れに沿って 14.6km/リッター(いずれも車載燃費計による数値)と、1.5リッター・コンパクト カークラスと同等です! フラット6の3.0リッターはトルクフルな走りが 印象的。高速移動ステージが多い人はこちらをオススメしておきま す。<リポート:西村直人(NAC)>



■富士重工ホームページ
http://www.subaru.co.jp/legacy/outback/index.html