NEW COMER '03年5月14日発表
GRANDIS
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新生「三菱」を定着させる1台となったのは、3列シートのパイオニアであるグランディス。日本を意識させるデザイン、必要十分な性能/ユーティリティなどで、従来の「お父さん中心」のクルマから、家族全員が「それぞれに」満足できるミニバンへ、グランディスは生まれ変わった。
 JR品川駅東口の「品川グランドコモンズ」に新本社を構えた三菱自動車。新本社での業務が開始されたのが今月の6日からというから、まさにスタートしたばかりの同社屋内で新型「グランディス」の発表会が行なわれた。汐留、丸の内、六本木… と近頃は東京再開発が盛んだが、品川もそのひとつであり、かつての品川を知るものにとっては、まったく新しい街の印象がある。品川は生まれ変わり、同時に三菱もコルト以来、生まれ変わった印象はあったが、新型グランディスを見て、「新生三菱」を確信することになった。
 今回発表された新型グランディスは、1983年に発売された「シャリオ」から数えると4代目にあたる三菱のミニバンだ。シャリオは3列シート乗用車として当時話題となり、2代目、3代目とモデルチェンジするごとに、3列シートのメリットを活かして、ファミリー層をターゲットに、ミニバンとしての地位を確立してきた。しかしこの4代目にあたり、三菱は「シャリオ」の冠を取り去り、3代目より使用している「グランディス」を車名とした。もちろんターゲットはファミリー層としているものの、単にミニバンが「お父さん」を中心としたモノではなく、家族全員がそれぞれに満足を得ることができるクルマとなっていることを、この車名は表現していると取れそうだ。
 「コルト」ですっかりお馴染みとなった、大きなスリー・ダイヤモンドのマークが入った三菱のデザインアイデンティティを伝えるフロント・フェイスは、間違いなく新生三菱を感じさせる。今回は「ジャパニーズ・モダン」という、日本の美意識を大切にしたデザインがされているらしく、非対称の造形や自然素材をそのまま活かした不規則なカタチ、何もないことに意味を持たせる「間」、時間の経過とともに表情を変える「移ろいの美意識」を反映しているという。ヘッドランプ後端からリヤコンビネーションランプ手前でUターンするライン、四季から発想されたボディカラー、見る角度によって色味が微妙に変化するというインストルメントパネルやシートなど、エクステリア/インテリアともにこだわりを見せている。なかでも一番気に入った「日本」を感じるところというと、デザイナーが意図したか否かは不明であるが、エクステリアに採用されている、ボディカラーと絡む黒い部品の数々。例えばドアミラーに使われた「黒」部分は、微妙な色合いを見せるボディカラーと相まって、日本の塗り物を思い出させながら、デザインをキリっと引き締めている印象を与える。そのほか、ルーフレールなどでも、黒がとっぴに見えず、逆に美しさを感じさせるところに好感がもてる。
 もちろん、シャリオ時代から続く3列シートで、シートアレンジや細部にまでこだわった使い勝手のよさなども健在で、ファミリーにはうれしい装備もキチンと備えられている。助手席のユースフルシートは、鞄や買い物袋をキチンと収めることができる。ここでオススメなのは、三菱純正の「ペットシートカバー(\10,000)」。ペット用ということで開発されているから、もう水や汚れの心配をすることもなく、さらに鞄や買い物袋がブレーキングの際に飛んでいってしまうということもない。
 搭載されるのは、新開発2.4リッターMIVECエンジンとINVECS-IIスポーツモード4A/Tで、必要十分な動力性能と、燃費/排気といった環境性能も高次元に実現している。また、3モード切替が可能なマルチセレクト4WDは、本格的4WDであるVCU付センターデフ4WDと同等の走破性能を持ちながら、燃費にも貢献する。これらにより、10・15モード燃費は2WDで11.4km/L、4WDは11.0km/Lを達成、「超-低排出ガス」の3つ星も獲得。さらに、再利用しやすい材料や解体しやすい構造を採用し、リサイクル可能率90%(重量比:三菱独自の算出値)を実現しているという。自然と共存する日本の心をここでも具現化しているといえるだろう。
 価格は208.3万円(2.4リッター/2WD/4AT)〜296.3万円(2.4リッター/4WD/4AT)まで10タイプがラインナップされているが、三菱独自のカスタマーフリーチョイス(CFC)で、より自分らしい一台にアレンジすることが可能。家族それぞれが満足できる、新しい「グランディス」を楽しんでいただきたい。


■三菱ホームページ
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/