今までになかったものがここに
見る、触れる、走る、に上質なコンパクトカーが誕生
 

まずは川原亜矢子さんの美貌を紹介しなければならない!本当にきれいで、キレイすぎてビックリしました…

大人4人が息をそろえてめくらなければならない。しかも重さも相当なもので、手袋をはめてでは滑ってしまうとのこと

大きな特徴という声高に強調する点は少ないように感じるが、デザインも走りも十分に満足できるレベルである

パワーや乗り心地は十分満足できる。しかし、高速域での走りを試してみたかった。もう一度、試乗をしなければ!!

落ち着き感のある室内、荷室も十分に確保されていて、普段使いに丁度よさそう。高級バージョンがあってもいいかも

オリーブを基調としたインテリアが全9色のボディカラーにマッチする。手前のラディアントエボニーマイカにも心ひかれる

社内でのクリニックなども繰り返され、「自信がある」というベリーサは年齢に関係なく幅広く受け入れられるクルマだ
 2004年7月21日、東京駅にほど近い場所に建つ東京の新名所「丸ビル」の1階で、あるギャラリーが開催された。「マツダ ベリーサ ギャラリー」とうこのイベントは、先日発表されたマツダの新しいコンパクトカー「ベリーサ」を題材とした写真集「VERISA?」を展示するためのもの。「写真集のためにイベントを?」とお思いになるかもしれないが、この写真集がじつは普通のものじゃない。なんと、表紙の大きさが天地3.07m×左右3.42m。本文も天地3.0m×左右3.3mあり、5カットある見開きの写真の大きさは横6m以上にもなる世界最大級の写真集なのだ。ちなみに公開終了後「世界一大きい写真集」としてギネスブックへの申請を予定しているという。この写真の内容はというと、ベリーサのTVCFにも出演している桐島ローランドさんがカメラマン、川原亜矢子さんがモデルとして、幻想的な世界を表現しているというものだ。一見、クルマのPRとしてどうなの? と思うかもしれないが、こういうPR方法を取ったマツダに、とても大きなパワーを感じる。“ZOOM-ZOOM”というマツダが掲げたクルマづくりの方向性はそれまでのものから一変し、今回さらに新たなジャンルのクルマ、ベリーサを誕生させたような気がしてならないのだ。いまノリにノッてるZOOM-ZOOMパワーによって作り出されたベリーサとはどんなクルマなのか。さっそく乗ってみることにした。

 「マツダ ベリーサ ギャラリー」開催の翌日、東京の芝公園で試乗会が行なわれた。普通、試乗会というと箱根や富士五湖周辺が多いのだが、今回は珍しく東京都内での開催。理由はいわずもがな、ベリーサの持つ都会的な雰囲気にマッチしているからだと聞き、納得。連日の猛暑が少し和らいだ絶好の試乗日和に、会場へと急ぐ足も軽やかになる。

 ホテルの前庭にはすでに数多くのベリーサが並べられており、シックで落ち着いたカラーリングが木漏れ日に映えてきれいだ。スタイルは一連のマツダ車のようなスポーティなものから一転して、コンパクトながら重みのあるものになっている。だいぶ方向性を変えてきたな…というのがよくわかる。全9色の中から明るい色の「カーディナルレッドマイカ」をCARモードはチョイスした。ちなみにベリーサにはFFと、後輪をモーターで駆動するe-4WDが用意されているが、バリエーションは1グレードのみ。ただ、メーカーオプションの「レザーパッケージ」を選べば、標準のオリーブ系の内装に対し、ブルーとブラックのコンビの内装となる。試乗車の内装は標準仕様であった。

 「ドアの開閉音にもこだわってみました」と開発を担当された方が、試乗開始前に話してくれていたのだが、1.5リッターのクルマとは思えない「ドスッ」という重みのある音に、思わず何度もドアを開け閉めしてしまう。しかもベリーサの音へのこだわりはそれだけではないという。HDDオーディオや、クラスを超えた静粛性なども「ぜひ確認してほしい」と付け加えられた。インテリアはカラーリング、デザインそれぞれが相まって上質感が漂う。シート形状もこのクラスのものではないような感じであるし、1,533,000円(FF)というプライスからすると、かなり頑張っているのではないかと思う。

 走り出すと意外や意外、なかなか勇ましいエンジン音が室内に侵入してくる。静粛性は? と一瞬思ったが、どうやら強めにアクセルを踏み込む加速時のみの現象だとわかった。一定速度ではエンジン音の侵入はごくわずか。ロードノイズや、都市部特有の騒音の侵入が低く抑えられているので、エンジン音が逆に目立ってしまったようだ。ただ、首都高が混んでいるようだったので、ベリーサの本領を発揮する速度域(80km/hがオススメとのこと)で走ることができず、若干フラストレーションが溜まってしまった。そんな心の内を静めようと、HDDオーディオを聞いてみることにする。すると、6スピーカーから奏でられるクラシックは、純正オーディオらしからぬ音質で耳に届いた。まるで都会の喧騒を忘れるかのごとく……とはいい過ぎかもしれないが、音質に自信アリというのは本当だった。

 シートクッションは硬めで、ドイツ車的。長距離ドライブが楽しくなりそう。反対にサスペンションは柔らかめで、ハイスピードのコーナーリングでは大きめのロールが予想されるが、ベリーサのキャラクターからすると乗り心地重視でOKだろう。最近は硬めの足が多い中、とくに都市部ではこのくらいでちょうどよいと思った。若干気になったのはアイポイントが高めなせいか、腰高感があったこと。まあ、これも「強いて言えば…」という程度なので、許せるでしょう。

 短い時間ではあったもののベリーサの試乗を終えて、ひとつ思ったことがある。それは、「コンパクトカーってまだまだやれることがあるんだな」ということ。低燃費や、多彩なシートアレンジ、コストパフォーマンスなど、コンパクトカーに必要な項目は多々ある。それに特化することを否定しないが、なにかプラスαがあってもいいと思う。ベリーサはプレミアムとまでは行かないものの、上質感というプラスαを持ったクルマだ。従来このようなクルマといえば輸入車を選ぶしかなかったと思うが、ベリーサの登場で流れが変わるだろう。最後にひとついわせてもらうと、あと500,000円高くてもいいから、本当のプレミアム・コンパクトなベリーサを出してもらえないでしょうか? 限定生産でもいいので。

 2004年6月28日より全国のマツダ系、マツダアンフィニ系、マツダオートザム系販売店より発売中。価格は、1,533,000円(FF)〜1,727,250円(e-4WD)
ベリーサ(FF)
 全長X全幅X全高 [mm] 
3,975X1,695X1,530
 ホイールベース [mm] 
2,490
 トレッド 前/後 [mm] 
1,475/1,450
 車両重量 [kg] 
1,100
 エンジンタイプ  
L4 DOHC 16V
 総排気量 [cc] 
1,498
 最高出力 [kW(ps)/rpm] 
83(113)/6,000
 最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] 
140(14.3)/4,400
 タイヤサイズ  
185/55R15
 10・15モード燃費 [km/L] 
16.8
 価格 [円] 
1,533,000