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新型インスパイアに搭載された新技術のなかでも2大トピックは、世界初となる先進の危険予知機能と、新開発のエンジンだ。先進の危険予知機能とは、ホンダ独自のプリクラッシュ・セーフティ・テクノロジーのこと。ミリ波レーダーにより前走車を検知し、接近すると警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意を促す。ここまではアコードに搭載したHiDS(HONDAインテリジェント・ドライバーサポート・システム)と同じ。インスパイアのシステムではさらに一歩進んで、追突軽減ブレーキ(CMS)と、それと連動するシートベルト(E-プリテンショナー)を装備している。前走車にさらに接近すると、コントロールユニットが軽いブレーキングをすると同時に、E-プリテンショナーがシートベルトの弱い引き込みを行ない、ドライバーに回避操作を促す。そして追突が避けられないと判断すると、今度は強いブレーキングと、シートベルトを強く引き込み、衝突時のダメージを軽減してくれるというもの。このE-プリテンショナーのデモンストレーションをムービーに収め、公開しているので是非ご覧になってください。(ムービーへのリンクは下にあります!)
もうひとつのトピックは、新開発のエンジンV6 3リッター i-VTEC。新世代エンジン「i-シリーズ」が、ついに大排気量6気筒エンジンまでラインアップされた。レギュラーガソリン仕様で184kW(250PS)/296N・m(30.2kgm)というパフォーマンスと、10・15モードで11.6km/lと、V6 3リッターにして直4 2.4リッターなみの燃費を両立している。それを可能にしているのが「可変シリンダーシステム」と呼ばれる気筒休止機能。クルーズ時などに片バンク(リヤ側)3気筒を休止させて、優れた燃費性能を発揮する。気筒休止で発生する振動は、アクティブコントロールエンジンマウントでキャンセルし、こもり音は、音で音を打ち消すアクティブノイズコントロールによって低減させるという、セダンとしての快適さをスポイルさせないような技術にも注目したい。
このようにハイテク満載のインスパイアだが、ツーリングセダンとしてのドライビングプレジャーも忘れていない。前後ダブルウィッシュボーン・サスペンションのジオメトリーの徹底した最適化や、ボディのねじり剛性を従来比で27%アップさせるなどで、スポーティなハンドリングと上質な乗り心地、高い高速安定性を実現しているという。
発表会の冒頭で開発者が語ったのは「最新技術がとんがったクルマにしてはいけない」ということだった。ここまで来ると完全自動運転も夢じゃないような気がするが、インスパイアはあくまでも人が主役のクルマなのだ。価格は270万円(30TE)〜350万円(アバンツァーレ)。6月19日より、全国のHONDA四輪全ディーラーで発売。また、助手席回転シートを採用した「インスパイア・アルマス」を30TE(280.8万円)30TL(313万円)に設定し、7月25日より、同じく全国のHONDA四輪全ディーラーから発売する。 
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