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今回試乗した24TLというグレードは、アコードの中ではもっともラグジュアリーなモデルだが、じつに気持ちいいワインディングの走りを示してくれる。いわゆる日本の上級セダンでは、ワインディングの走りで不安を抱かせるものが少なくないが、アコードは高速道路で感じた印象がそのままに、どこまでもしっかり感を伝えてくるクルマだ。
ダイナミクス性はとにかくバランスのよさが光っており、身のこなしがスマート。ステアリングを切っていくと、忠実にボディの動きに変換している感じがあり、常に高い安定性を伝え続けてくれる。操作に対する反応がそういう感じだから、24TLでワインディングを走るのはじつに気持ちよい行為なのである。エンジンも高い静粛性と滑らかさを存分に伝えるものでありながらも、決してスポーティな感じを忘れていないところが、さすがホンダといえる部分。高回転まで気持ちよく伸び、心に響くサウンドを聴かせてくれる。ブレーキも頼もしい。ペダルを踏む力をそのままキャリパーに伝え、パッドでローターをジワリと締め付けていくさまがよく分かる。もちろんその感触が、絶大なる信頼を感じさせる要素となっている。生み出される走りの世界は、まさにセダンの理想といえるもの。動きのひとつひとつが、不快な部分を伴うことなく、克明にドライバーに伝わる。だから一度走らせると、素直に「いいクルマだ」と感じるのだ。鋼のようなしっかり感を常に伝え続けるそのようすに、思わずどこまでも走っていきたくなる。すると時間の流れが、とても豊かなものに感じられるのだ。 |
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