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スカイラインの聖地、R35GT-Rの制作現場を訪ねる
「7分38秒54」というタイムを聖地ニュルブルクリンクに刻んだR35GT-R。日本車の枠を超え、スペックやパフォーマンスは世界のスーパースポーツと肩を並べたといっていい。
しかも、およそ800万円という車両価格を加味すれば、間違いなく世界一のクルマだろう。
R35GT-Rの生産を担当するのは、村山工場の閉鎖と共にR34GT-Rの生産が移管された栃木工場だった。とはいえ、R35GT-Rは第2世代のGT-Rとはまったくの別モノ。試作車を見た工場の責任者たちは絶句したという。それまでの常識で考えれば、明らかに手作りしなければならないであろう部分があまりにも多かったからだ。それでも開発責任者からは、「製造コストを抑えるために、ラインに入れてほしい」という要求が突きつけられた。
2006年10月、座間工場にあるGペック(新車の先行試作をする設備技術グループ)でのトライが始まった。しかし、各パーツの精度がGT-Rに限っては高すぎて、効率を重視したラインをしばしば止めざるを得ない状況は続いた。試行錯誤を繰り返し、およそ1年の月日を費やすとともに、すべて機械任せにするのではなく、人の力を加えることでわずかな誤差をも抑え工程をクリアしていった。ラインから外れるのはスポイラーやサイドステップを取り付ける程度で、約95%をラインで生産することに成功した。
「走行検査のため最大150kmの走行を了解ください」、R35GT-Rを購入する際にサインしなければならない書類にはそう記されている。これは専用に用意された検査走行メニューのせいである。ブレーキローターの焼き付けと、ミッションのアタリを出すのが一番の目的で、熟練されたセットアップ・ドライバーがフィーリングを確認しながら走行する。さらにエンジン過給圧、サスペンションの作動確認、最後に風切音等の一般的な走行クリニックで検査は終了する。ブレーキの温度が規定値に達しなかったり、クラッチのなじみが出なかった場合には再検査となる。こうした全工程におよぶこだわりがあってこそ、R35GT-Rは世界トップレベルへと到達できたといえよう。世界に誇れるスーパー・スポーツカー誕生の影には、こうした匠の存在があったのだ。
部品精度の高さが求められるGT-Rは、熟練工でさえも悩ませた。R35GT-Rをなんとかライン生産するためにトライ&エラーが繰り返されたという。例えばキャンバーアライメントのクリアランスは従来の1/3。専用のジグを使い試行錯誤の末に目標をクリアするということも珍しくなかった。完成後、通常の走行検査のほかに、GT-R専用のメニューがある。ブレーキの焼き付けやミッションのアタリを出すのが主となる。
日産栃木工場見学案内

1968年にアルミ・鉄の鋳造、翌年にはアクスルの機械加工・組立を開始し、1971年の組立工場の完成に伴い、車両の最終組立までを行う一貫生産体制を確立した。
日産の国内工場では最大の面積を誇る工場敷地内では、高級車やスポーツカーを生産。小学生は組立ライン、一般の方は組立ライン・車体ラインの両方を見ることができる。
- 申し込み
- 見学希望日3ヵ月前からウェブサイト内の応募フォームから。
http://www.nissan.co.jp/INFO/FACTORY/TOCHIGI/detail.html - 問い合わせ
- 日産自動車栃木工場・ゲストホール ?0285-56-1214
(受け付け時間は土日・工場非稼動日を除く8:30〜17:00)








