MAZDA RX-7

FDといってもI型〜VI型まで着実進化

メイン写真
タイブR(1型1991年・5MT)主要諸元表
全長(mm) 4295
全幅(mm) 1760
全高(mm) 1230
ホイールベース(mm) 2425
車両重量(kg) 1260
エンジンタイプ 直2ローター
総排気量(cc) 654cc×2
最高出力(ps/pm) 255/6500
最大トルク(kg/ps) 30.0/5000
パワーウエイトレシオ
(kg/ps)
4.94
サスペンション前後 ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ前後 225/50R16 92V

耐久性も向上、パワーもV型で念願の280psを達成

ツインターボ
ツインターボというだけても、ロータリーの最高点を極めたといっていいだろう

世界で唯一無二。ロータリースポーツの頂点を極めたのが、ご存じRX-7だ。RX−8がNAで登場したこともあり、ターボとの組み合わせはRX-7が現在のところ最後。じつに貴重な存在である。

しかも最終のFD型の息は長かった。最初に登場したのが1991年のことだから、12年間も作られていたことになる。その理由はいろいろとあるけれど、デザインのよさも大いに関係しているだろう。今見ても最後まで新鮮さを失わなかったのは事実だ。ただし、形は変わらねども、中身はマイナーチエンジを繰り返し、着々と進化。結局は大きく分けて6つのタイプが登場した。

しかも特別仕様車を連発。今となってはいい思い出だが、当時はまたかといった感じに加えて、特別仕様車が次のマイナーチエンジではカタログモデルになったりと、じつに複雑な動ぎをしてくれたものだ。

実際の乗り味はというと、これがイメージどおりで気持ちいい。ストレスなく吹けるロータリーとターボの相性はよく、スパッと一気にレッドゾーンまで回るのは、やはりRX-7ならでは。RX−8ではNAのトルクフルな感じを全面に出した味付けとなっているが、まったくその逆で、回る回る。気が付けばもう「ピー」(オーバーレブの警筈音)だ。

ボディも軽量でパワーウエイトレシオも5s/psを切る秀逸ぶり。ロングノーズ&ショー卜デッキでコクピットもタイトで雰囲気も満点だった。キャラクター的にはキビキビと振り回すというよりも、抜群の安定感をもってして、次元の高い走りを楽しむというのが似合っていた。

6MT
タイトで着座位置もじつに低い。これぞスポーツカーのコクピットという雰囲気タップリ
6MT
ホイールは当初の16インチから17インチヘと変わり、またフォグ部分も変更された
6MT
足まわりはダブルウイッシュボーンで、よく粘ってくれた。ブレーキの効きも問題なし

HISTORY RX-7の歴史はロータリースポ−ツの歴史である!

FC3S型

【FC3S型】
見た目は重厚さがプラスされたが、ターボを得て走りのレベルは一気に上がった

SA22型
SA22
サバンナ(RX-3)からバ卜ンタッチした初代リトラクタブルライトにもしびれたものだ

RX-7をいざ買うとなると、心配なのは事故車が多いのではという点。実際のところ、確かに事故車は多いだけに、購入時は要確認だ。

通常、事故に遭っていても補修がチャンとされていれば問題ないのだが、RX-7の場合はスピードが出るだけに、ダメージも大きいことが多く、そうなると補修を完全にすること自体むずかしいこともある。無事故車を買うのが一番ではあるが、もし「補修歴アリ」なら、どういった補修がされているかまでシッカリと確認して買うようにしたい。

今回協力していただいたM'CATの友倉サンによれば、たとえば、フロントバンパー下に、ネジ止めの穴の跡があるかどうかをチェック。あれば社外品のエアロを取りはずした可能性が高く、事故などの理由が考えられるという。まあ、あるから即事故車というわけではないが、シッカリと見るという例だ。そういう意昧で、チャンとした対応をしてくれるショップ選びがまず大切になる。

肝心の全体的な程度だが、さすがに初期のI/U/皿型あたりは年式相応のヤレが出てきており、タマ数は多い(とくにI型は当時売れたので)ものの、注意が必要とのこと。とくに水まわりにトラブルを抱えていないかを見てほしい。オススメは280psになったIV型。もちろん予算に余裕があるなら最終型がベストだが、ほぼ新車と同じぐらいの価格なので、おいそれとは手が出ない。予算と程度のバランスのよさという点で、先のIV型がオススメというわけだ。200万円前後であれば、無理なく楽しめる。

RX-7(価格はすべて当時・税抜き)
I型 1991年10月16日〜 シーケンシャルツインターボ13B-REW型2ローターエンジン搭載
【価格】450万円(タイプX・MT/スポイラーあり)【価格】385万円(タイプR・MT)
最高出力255ps/グレードはタイプX(スポイラーあり・なし)/タイプR/タイプS
1992年10月1日 特別仕様車 タイプRZ[300台]
II型 1993年8月16日〜 リアのクロスメンバーにトレーリングメンバーの追加し、操安性と乗り心地を向上
【価格】391万円(タイプR・MT)【価格】338万円(タイプR-II・MT)
ダンパーサイズを大型化/ジオメトリーの変更などのサスペンション改良/前後タワーバーをリジット化
前後バンブラバーの素材や長さを変更/タイプRに17インチをオプション設定/インパネやドア内張りにしぼが入る
メーターまわりのリングをブラック化(タイプRのみ)/速度表示のデザイン変更

1993年10月1日
1994年8月17日
1995年2月10日
特別仕様車
タイプRZ
タイプR-IIバサースト(タイプR-IIベース)[350台]
タイプRバサースト(タイプRベース)[500台]
III型 1995年3月22日〜 全モデルに新デザインのトレイ型リアスポイラーを装備(タイプRバサースト除く)
【価格】396万円(タイプRZ・MT)【価格】328.5万円(タイプRバサースト・MT)
2シーターのタイプR-IIを廃止/限定車で登場したタイプRZ/タイプRバサーストをカタログモデル化/ボディカラーは全5色
1995年6月22日 特別仕様車 タイプRバサーストX(タイプRバサーストベース)[777台]
IV型 1996年1月17日〜 給排気系の改良(インテークパイプの内径拡大/過給圧アップなど)によりMT車の最高出力が225psから265psにアップ
【価格】397.5万円(タイプRZ・MT)【価格】328.5万円(タイプRバサースト・MT)
運転席エアバッグを全グレードに装着可能に/テールランプを角型から丸型3連化
ECUが8bitから16bitに変更し、ブースト圧をアップ
新グレードRS登場(RZの17インチ大径ブレーキなどを装備したお買い得モデル。17インチホイールは新デザインの軽量タイプとなる)
限定車タイプRS−Rの登場時にアンフィニの名前が車名から外れる
特別仕様車
1996年12月20日
1997年10月14日

タイプRBバサーストX(タイプRBバサーストベース)[700台]
タイプRS-R(ロータリーエンジン誕生30周年記念限定車)[500台]
V型 1998年12月〜 ターボの高率化/ウルトラハイフロータービンの採用/エキゾーストシステムの低背圧化
アベックスシールの潤滑性能の向上などで、最高出力が280psになる
【価格】377.8万円(タイプRS・MT)【価格】289.8万円(タイプRB・MT)
フロントバンパースポイラーをデザイン変更
ラジエター/インタークーラー/オイルクーラー/エアクリーナーパイプの大径化など、冷却効率が向上
リアスポイラーを角度可変式に変更
油圧計がブースト計へ変更される
MT車のタコメーターのデザインを変更(6時が始針)
途中からガスケットが紙からメタルに変更
助手席エアバッグを標準化
シート地をファブリックへ変更(タイプR/RB)
VI型 2000年10月〜 ABS制御CPUを8bitから16bit化
【価格】384.8万円(タイプRS・MT)【価格】294.8万円(タイプRB・MT)
EBS(電子制動力配分システム)を追加
クラッチにインターロック機構を追加
ホワイトメーター化し、リングをメッキへと変更
スイッチの照明色をグリーンに変更
シートのセンター部分の生地を変更(タイプR/RB)
標準で寒冷地仕様となる
特別仕様車
2000年10月18日
2001年8月30日
2002年4月22日

タイプRZ(専用色ホワイトパール/赤生地のレカロ製バケットシート レザー巻パーツの赤ステッチ)[175台]
タイプRバサーストR(FD「10周年」記念限定車、タイプRベース)[500台]
SpritR[1500台]
 

レースでも大暴れ、ロータリーパワー

レース

ル・マンでの活躍など、レースでも大暴れ。
ロータリーといえばRE雨宮ということで、G T選手権でも幾多の優勝を決めているし、またスーパー耐久でも優勝していたりする。
燃費の悪さが一時やたらと問題にされたが、最終的にはあまり影響なかったということか。レース車両もカッコよく、RX-7の魅力を引き立ててくれている。

 

Maintenance オイルとブラグ、これだけ見ておけば問題なし

ロータリーは手がかかるとか、繊細などというのは迷信なり

意外に少ないメンテの項目フラグ交換は慣れたところで

ロータリーのメンテといえば、プラグとオイル。まずはこれらから。プラグはローター1回転で、3回も爆発するだけに、レシプロとは比ベモノにならないほど消耗は早い。だいたい3分の1ぐらいの寿命しかないと思ったほうがいいだろう。理想をいえば5000〜6000Kmこと、通常でも1万Kmことで交換したいところ。交換については、下からだと楽だし、上からでも手探りながらなんとかできるので、慣れているところにお願いすれば問題ないだろう。

またオイルに関しては、半年/5 000Kmことがベスト。さらによく回す場合は、それより早くに交換したほうがいい。ロータリーの要、アペックスシールの保護という点ではシッカリとしたオイル管理が重要だ。

オイル自体も純正やマツダスピード以外からも最近ではロータリー専用と銘打ったオイルがリリースされているが、オイルによる差はほとんど体感できない。自身もRX-7に乗り、毎回オイルは違うモノを試しているというだけに、説得力のある言葉だ。体感できない理由については、結局は燃えてしまうのと、上下運動もなく、摺動部分が少ないからだろう。

あとはすでに紹介したインタークーラーの配管抜けを防止するために、バンドの締まり具合をチェックしつつ、増し締めを実施するぐらい。初期のモデルではブッシュのへタリが出ているので、本来なら交換したいところだが、費用がかかるので予算と相談して実施だ。もちろん換えればシャキッとなるが。

インタークーラー
インタークーラーのホースの付け根がI型ではバンド止めだったため抜けやすく、後にネシ止めに変えられている。バンドは増し締めか必要だ
オイルの量
オイル交換も重要だが、走り方によってはオイルの量か減ることも。予備を携行するのかベストだ。交換自体はフィルター位置も含めて面倒ではない
プラグの位置
プラグの場所は左側から見たエンシンの側面に付いている。ちょっとだけプラグコードが見えるが、よく見ないと発見は不可能なほどだ
プラグ交換
ノーマルはテール2本出しとなる。とくに腐りやすいこともなく、耐久性も高い
バンド
大きなホースもバンド止めされているので、締め込み具合は定期的にチェックしたい
ディーラー
ロータリー用のプラグは通常の突き出し型ではない、特殊なタイプとなる。気持ちよく走るには定期的な、早めの交換が鉄則だ

 

メンテナンス表(編集部調べ)
項目 交換時期 総量 純正指定
エンジンオイル 5,000km/6カ月ごと(標準)
2,500km/3ヶ月ごと(シビアコンディション)
4.9L (RZは5.4L) S10 w-30
オイルエレメント 5,000km/6カ月ごと 1個  
MTオイル 無交換 2.5L GL-4 75w-90
ATF 無交換(標準)
60,000kmごと(シビアコンディション)
8.6L M-II
デフオイル 10,000kmごと(標準)
60,000kmごと(シビアコンディション)
1.3L GL-5 SAE90
ブレーキフルード 車検ごと DOT3
冷却水 車検ごと 8.8L LLC
パワステフルード 無交換 0.96L ATF
スパークプラグ 電極1.1〜1.7mmの範囲で調制

4 honn

 

L側=熱値7
T側=熱値9
エアクリーナー 50,000kmごと(標準)
25,000kmごと(シビアコンディション)
1個  

Tuning チューニング=バランスが重要と心得るべし

派手にやらなければ、意外に丈夫で壊れにくい

マフラー
マフラー交換は常套だが抜けすぎるものだと下のパワーが食われやすいので注意したい
CPU
コンピューターの交換もそれほど費用はかからないがトータルバランスが重要になる
パーツ
タイトなコクピットをさらにスパルタンにするのにオススメなのが、シート。ノーマルたとホールド不足に感じる人も多いかもしれない

エンジン自体のチューニングとなると、なかなか手が出しにくいのは事実。ということで、軽く楽しむ程度で考えてみると、やはり吸気系と排気系、つまりエアクリーナーとマフラーの交換がまずはオススメ。そのほか、ボディ強化だとフロントのストラットタワーバーを入れるのもいい。この程度だと、すべてやっても20万円でオツリがくるハズ。

またリフレッシュも兼ねてオススメという声が聞かれたのが、サスの交換。ブッシュのへタリはどうしても起こっているから、足まわりの最低限のゴム/ブッシュ類を交換すれば、初期化もできる。あとは、独得のデザインを生かして、エアロを付けるのも楽しみ方として多い。

編集部調べ オススメランキング
(価格はあくまでも目安であり、工賃などは含まれていません)
順位 パーツ 価格
1 マフラー \70,000〜
2 ホイール (F:8.5×18+40/R:9.5×18+40前後推奨) \30,000円/1本〜
3 ブレーキパッド \13,000〜
4 エアクリーナー交換 \15,000〜
5 CPU交換 \150,000〜